パステルブルーの祝福を

少しずつ文学少女でなくなってくわたしの読書記録です。

人生を覗く

わたしは覗き魔だ。 いきなり何の告白だと思われた方も多いだろう。なんだこの変態と踵を返さず、もうちょっとだけ読んでみてほしい。 別にこれは犯罪的な意味ではない。 たとえば、人の本棚を覗くことも大好きなことのひとつ。Twitterで本棚の写真をアップ…

かがみの孤城

本屋大賞発表からはや2ヶ月が経った。 『かがみの孤城』というタイトルも、辻村深月という名前も聞いたことが全くないというひとも多分そういないだろうと思う。 だからこそわたしは今、『かがみの孤城』について書こうと思う。 なぜこの本を今、ブログで書…

明日、何着て生きていく?

私たちは服を着て生きている。 よくよく服について考えてみると、なんだか複雑な思いを抱いていたりもするんじゃないだろうか。 「かわいい」「おしゃれ」「素敵」な服。 「ダサい」「かっこわるい」「変」な服。 その境目はむずかしくて、着る人によっても…

呪いと救い。

"呪い"の存在を感じたことはあるか。 私はある。 ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の百合ちゃんも言ってたけれど、私たちの周りにはいろんな呪いがあると思っている。 若くなければ価値がないとか 結婚してないのはかわいそうだとか 女性経験がないのはみじ…

本には思い出を挟んで

本を読んでいるとはらりと紙片が落ちてくることがある。 挟まれていたのはオーソドックスにもともとその本に挟まれていた新刊の案内だったり、自分で挟んだ映画のチケットだったり、さまざまだ。 特にわたしはレシートでお財布がぱんぱんになるのが嫌だけど…

山の効用

山に登ったことはあるか。 個人的な(本当に個人的な)イメージだが、遊びで海に行ったことはほとんどの人にあるだろうが山に行ったことがあるという人はそこまでいないように思う。 海は一般的な遊び場だけど、山はそうではないように思うのだ。 だけどその一…

図書室のただしい使いかた

図書室って不思議な場所だと思う。 朝井リョウさんの『少女は卒業しない』を読んでいて思ったことだ。 少女は卒業しない (集英社文庫) 作者: 朝井リョウ 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/02/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 『少…

今日も黒を纏って

私たちは色のある世界で生きている。 "透明"というものもあるけれど、その色を身に付けることができない以上だれにでも好んで身に付ける色はあると思う。 私の場合はそれが黒で、基本的にパステルカラーとは相容れない。 (こんなブログタイトルで何を言って…

『サウンドバック 奏の石』を観て

昨日、録画していた『サウンドバック 奏の石』をようやくすべて観た。 (以下、ネタバレを多く含みます。 サバクがなんのことか分からない方は ♪ ♪ ♪ ♪ までスキップしてください(´・・)ノ) 実は製作発表会見をニコニコで見たんだけど、 その印象があんまり良く…

少女ではないけれど

17歳の時に文学少女を自称していたら「さすがにイタい」というようなことを言われたことがある。 17歳って少女ど真ん中じゃない?と思いながら、とりあえずその日からTwitterのプロフィールの「文学少女」を消した。 20歳になったとき、あぁもう少女じゃなく…